きもの文化の豆知識

ちょっとした知識で着物はもっと楽しくなります!
また、伝承されている様々なお話には「日本人の知恵」が伝えやすいように散りばめられています。
「着物文化」を通して「日本文化」を次の世代に伝えていけたら幸いです

着物のかたち

着物のかたちの特徴の一つは、体に巻き付ける衣裳だということです。
巻き付ける方向は、中国から伝わった陰陽五行思想から、着物を時計回りに巻き付け太陽の運行をあらわし、太陽の力をもらって健康を得るという考えに基づいています。

また、漢方医学では、お腹を冷やさないことが大変重要です。
着物は前で重ね合わせることで腹部の布は肌着、襦袢、着物と倍々に重なるようになっています。
おまじないと実用を兼ね備えていますね。
着物のかたちの豆知識でした。

振袖について

恋愛話で「振った」「振られた」と言いますが、何を振っているのでしょうか?首や手ではなく、答えは「袖」です。
拒否することを「袖にする」といいますね。日本古来の信仰に「魂振り」があります。魂を振って揺り動かすと霊力が増すといいます。神社で神主さんがシャンシャン振るのも、御神輿を担いで揺り動かすのも、これが源です。
振袖は未婚女性の正装です。その袖は長ければ長いほど大きく振れ、幸福を招く呪力が増します。幸福とは?最近は多種多様ですが、江戸時代的な思想では「良縁で幸せな結婚」更に「子孫繁栄」です。
袖を振り、悪縁を遠ざけ良縁を招く。これが第一の由来です。
もうひとつの理由は「良家の娘のである証明」です。
布地そのものが大変貴重だった江戸時代。振れる程に長い袖は、庶民の憧れで、経済的な豊かさの象徴でした。江戸後期の豪商の娘の袖は地面に着いていたほどです。スゴい!
「娘の幸せを願う」親の愛情がこもった振袖の袖を振り、良縁を招き、幸せな結婚の暁には振袖の役目も終わります。
結婚後は、袖を短くして振りを「留めた」着物、すなわち「留袖(とめそで)」が第一礼装になるわけです。



最終更新日:: 2017年11月29日(水)|表示回数: 334